普段見られない選手(しかもアジア人のトップハンド・トルタイプが多い)が見れると言う意味では、ワールドシリーズ以上に魅力の有るアジアシリーズです。
SKワイバーンズ打線は、ほとんどがトップハンド・トルクタイプです。右打者を見ても、一般的な日本の打者との違いは、構えにも出ています。日本の打者の場合、そこからテークバックを取ると言う前提の構えになっていますが、韓国の打者の場合、構えの時点で既に打ちに行く準備が出来ています。
つまり始めからトップを作って構えていると言うわけです。そこから脚をあまり挙げずに、いきなりスイングしてくる感じで打ってきます。従来の感覚であれば、これはヒットねらいの短距離打者がする打ち方のはずなのですが、そこからのスイングは力強く豪快でした。これがトップハンド・トルクタイプの特徴なのです。
決勝戦の終盤にレフトポール際に特大ファールを放った、チョン・ギョンベ

アジアシリーズを通して活躍したキム・ジェヒョン

キム・ジェヒョンのスイングは日本の左打者のスイングとは異質なものですし、同じ韓国人でも巨人のイ・スンヨプや、中日のイ・ビョンギュとも全然違います。
イ・スンヨプやイ・ビョンギュはウェートシフトタイプで、日本式の一本脚打法ですから日本の野球の中でもさほど違和感が無いのですが、キム・ジェヒョンが日本でプレーしたら、そのバッティングは少し話題になるのではと思います。
中日の右打者にも、トップハンド・トルクタイプの打者が多いのですが、ベースになる技術論とイメージが、「前脚を挙げて、後ろ脚に体重移動して、そこから上半身と下半身を反対方向に動かしてトップを作る。」と言うものなので、メジャー型を取り入れている韓国打線とは、パワーの面では劣るのでしょう。
ただ、韓国打線はいかにも個人個人が打ってるだけと言う感じで、打線が「線」になっていませんが、その点では中日打線の方が、個人個人の役割分担が出来ているので、試合では機能するのでしょう。
SKのような打線は調子に乗せると怖いのですが、調子に乗りかけた終盤に、その勢いを断ち切った日本の投手力。やはり勝因はそこになるのかなと言う事ですね。